メタン発酵寺子屋教室


●第5回メタン発酵寺子屋教室 (20130223日)
2013
2236日(土)に福島県伊達市下小国の山下公会堂で行われました。
テーマは信州大学名誉教授・特任教授(研究)池田敏彦氏による「エコ水車の開発と普及」です。

●第4回メタン発酵寺子屋教室 (20130126日)
一面雪景色に覆われた福島県伊達市霊山町。寒さに慣れた地元の方たちも、寒さが堪えると言っていた厳しい気象条件の中で、第4回寺子屋教室が1月26日(土)13:3015:00まで山下公民館で開催されました(写真右)。地元住民18名と県外からの参加者12名を含む30人が、この日の講師である長岡技術科学大学資源エネルギー循環研究室の姫野修司准教授の話に熱心に耳を傾けました。

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寺子屋教室の様子

姫野修司准教授

全体集合写真

演題は、「未利用稲わら・刈草と汚泥の一括バイオガス化技術」。姫野准教授は、稲わら利活用についての実証実験に触れ、「稲わら混合が消化特性に及ぼす影響は少なく下水汚泥と同等のメタン転換率を達成した」と述べ、安定してバイオガス生産が得られたことを報告、今後、LCA、事業性、経済性の評価を行い、水田地域をモデルケースに技術を普及したいと強調されていました。また、刈草についても、「分解性が高く前処理を必要としない可能性がある」と指摘し、「稲わら以上のメタン転換率が期待できる」との画期的な成果を披露し、バイオガス増産が可能との見解を明らかにしました。当協会が進めている実証実験においても、そのような成果が十分に期待できるとのコメントがあり、今後の実証実験にも弾みがつくメッセージをいただくことができました。地元の方々をはじめ、県外から参加された専門家の方からも、ポイントをついた質問が飛び交い、寺子屋教室は大いに盛り上がりました。

●第3回メタン発酵寺子屋教室 (20121117日)
11
17日(土)福島県伊達市下小国の山下公会堂で、当協会が取り組んでいる霊山プロジェクトの第3回寺子屋教室および現地視察を行います。今回の会議の主なプログラムは次の通りです。
09
50 JR福島駅西口改札口集合 or 車の方は10:30 山下公会堂集合
10
30 同プロジェクトの現況報告
11
00 水田除染の10検体測定・分析結果の報告
11
30 第3回寺子屋教室(基礎編最終回)「メタン発酵・事例編」野池達也・東北大学名誉教授
12
30 昼食
13
30 現場視察
15
00 会議終了

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水田除染状況の視察

メタン発酵装置の視察


●第2回メタン発酵寺子屋教室 (201298日)
9月8日(土)10:45〜16:00で開催され、約30人の参加を得て、みな熱心に勉強しました。

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バイオマス寺子屋講義 野池名誉教授

全体集合写真


●第1回メタン発酵寺子屋教室 (2012623日)
6月23日の野池東北大学名誉教授の講義は、「バイオマスのメタン発酵によるエネルギー生産(1)」として、「メタン発酵の理論と維持管理」について懇切丁寧に行われました。レジュメは以下の通りです。
1.
 地球温暖化防止へのバイオマスエネルギーへの期待
2.
バイオマスのメタン発酵によるエネルギー生産
3.
メタン発酵プロセスの概略
4.
メタン発酵の原理および操作因子
5.
メタン発酵の維持管理
6.
おわりに

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教室で講義中の様子

寺子屋講義資料の一部

講義内容の一部は以下の通りです。
■メタン発酵の効果としては、「(1)バイオマス燃料(エネルギー)が生産できる(2)廃棄物系バイオマスの減量効果が大きい(3)病原性微生物の死滅効果が高い(4)発酵液はそのまま液肥として利用できる(5)低臭気・短期間でコンポストが製造ができる」が有る。
■バイオマスのメタン発酵によるエネルギー生産ポテンシャル(年間換算量)は下水汚泥、生ごみ、畜産廃棄物合計して372.1万kLの回収ポテンシャル(2007年原油輸入量の1.6%)があり、電力に換算すると、1530864kwhの電力に相当(437万世帯への電力供給能力(0.4kw/世帯))する。
■新世代型技術として混合メタン発酵が進められつつあります。応用形態としては「(1) し尿汚泥+生ごみ(2)畜産廃棄物+食品残渣(3)下水汚泥+生ごみ(4)油脂+汚泥・生ごみ(5)下水汚泥+草木爆砕物がある。
■運転維持管理については次回9月8日に更に詳細が説明される。